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映画の記憶
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有楽町プラス横浜映画街が、私のテリトリー。
マリオンビル、シネシャンテ、シネスイッチ銀座、そしてMM109。
春夏秋冬、休みの日には、映画館。
それが、私の人生。
慎ましく、年間60本鑑賞を心がけています。

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タイトル 日 時
ラストゲーム最後の早慶戦
ラストゲーム最後の早慶戦 特攻隊員の青年が、出撃前夜、宿舎を抜け出し、小学校のピアノでピアノソナタを弾いて宿舎へ去ったという実話を基にした「月光の夏」で、確固とした反戦の思いをこめつつ、リリカルな戦争映画を撮った神山征二郎監督。リメイク映画「ひめゆりの塔」では失望したが、今回の作品には感心し、感動した。ベテラン俳優たちの活躍がこの作品を支えている。知性と気品をたたえた石坂浩二の演じる、慶応義塾塾頭・小泉信三。対する、藤田まことの早稲田大学総長。早稲田大学野球部合宿所の賄い婦を演じる佐々木すみえ。早稲田で野球をしていた二人... ...続きを見る

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2008/08/28 19:21
歩いても歩いても
歩いても歩いても 作品の舞台は、三浦海岸近くの開業医宅。原田芳雄が演じる老医師は、緑内障を患って引退している。樹木希林の妻と二人暮らし。物語は、その家を訪れる次男一家と長女一家によって描かれる。主人公は、次男。阿部寛の役は、フリーの絵画修復師。ドラマの主軸は、この次男と父親との葛藤だが、見終わって心に残るのは、老医師の妻の心の秘密だ。主人公の姿には、監督の姿が幾分投影されているだろう。監督の母親が亡くなられたのが、この作品成立の動機になっているという。監督ご自身のご家族そのままではないにしろ、実際の姿が影を落とし... ...続きを見る

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2008/08/28 07:44
アクロス・ザ・ユニバース
アクロス・ザ・ユニバース 永遠の命を持ち続けるビートルズ。その数々の名曲を、三人の男女の青春物語に巧みに散りばめた異色のミュージカル。ベトナム戦争の頃、保守的な家庭の父親から大きく期待されて名門大学へ通う学生。彼の妹の恋人は、自ら志願してベトナムへ。一方、イギリスの港町。造船工場で働く青年には、恋人もいるが、広い世界へ憧れを抱いている。工場勤めの青年は、自分と母を捨ててアメリカへ戻った元軍人の父親を探してアメリカへ。大学勤務だと知って、教授かと思いきや、大学で働く雑役係りだった。だが、ここで彼は、大学生活に疑問を抱いてい... ...続きを見る

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2008/08/18 19:09
スカイ・クロラ
スカイ・クロラ 最近はめったに見なくなったアニメ。今回は、予告編の映像の素晴らしさに引かれて劇場へ。冒頭の空中戦から、映像は素晴らしい。雲の流れる大空。爆音を発して疾駆する戦闘機。それに反して、物語は暗い。永遠の命を持ち、戦闘だけのために生きる「ギルドレ」の絶望が、美しい映像の中で静かに語られていく。人間同士が血を流し合う戦争。愚かしくも残酷な、国家・民族・人間の戦いを、会社が請負い、それをギルドレに実行させるのは、人間の目の前に常に戦いを見せておく必要があるからだ、と作品の中では語られている。戦争が無残なもの... ...続きを見る

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2008/08/18 18:49
休暇
休暇 原作者の吉村昭氏は、緻密な取材で知られた優れた作家だった。吉村文学の原点は、青春時代の肋膜と戦争だ。だが、「休暇」で扱われている死刑囚および刑務所に関しては、名著「破獄」の関連取材によって構成されているように思われる。刑務官を主人公にした映画を私は知らないし、日本における絞首刑の実態を映像で見るのは、今回が初めてだ。主人公の刑務官を演じる小林薫が憂いを含んで魅力的だし、子連れで再婚することになる相手を演じる大塚寧々も、それにふさわしいコケットな香りを漂わせている。作品の中、刑務官たちに共通してい... ...続きを見る

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2008/08/18 18:29
闇の子供たち
闇の子供たち 舞台はタイ。アジア各国の経済成長のニュースの中、貧困の中に埋没し、光を見出すことのできない極貧の人々が物語の背景をなしている。幼児性愛者は、時折マスコミを賑わす。成人女性や男性には興味を抱けない彼らは、幼い女の子や男の子を対象に性欲を滾らせている。そんな病的性欲者に、彼らの望む性欲の対象を売り込んでいる組織がある。犠牲になるのは、貧しい家の子供たちだ。物語の主人公には、新聞記者とボランティアの若い女性が置かれている。江口洋介演じる新聞記者は、タイで行われようとしている日本人男児の心臓移植の取材に... ...続きを見る

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2008/08/10 11:29
ゲゲゲの鬼太郎・千年呪い歌
ゲゲゲの鬼太郎・千年呪い歌 なんといっても、お楽しみは、大泉洋さんの”ねずみ男”です。この役は、この人しかいない!とさえ、思わせるほどの適役。今回は、大物・小物・子役から大御所まで、さまざまなモデル・タレント・俳優が大挙出演。凝ったメイクで、誰だかわからん役もあります。中でも、白眉は、”濡れ女”の寺島しのぶさんでしょう。女の哀しみを演じさせたら、この人ほど美しく表現する女優さんはいません。千年前、妖怪ながら若い漁師と恋に落ち、子供も生みながらも、漁民たちに撲殺された”千年の呪い女”として存分に演じています。この世を焦が... ...続きを見る

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2008/07/21 11:18
告発の時
告発の時 主人公の元アメリカ陸軍軍曹を演じるトミー・リー・ジョーンズの魅力を上回るのが、シャーリーズ・セロン演じる地方警察署の刑事。かつてのシャーリーズ・セロンとは別人のような、攻撃的で先鋭的な女優がここにはいる。イラクから戻ったばかりの若い兵士が行方不明になるところから物語りは始まる。その兵士の父は、元陸軍警察の軍曹。二人の息子たちは、父親を尊敬して軍隊に入ったのだが、長男はすでに演習中に事故死している。残された次男が行方不明になり、父親は基地に向かう。かつて、同僚だった軍警察の仲間はすでに退役しており... ...続きを見る

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2008/07/14 20:20
クライマーズ・ハイ
クライマーズ・ハイ 1985年に起きた日航機墜落事故。その報道を巡って、地元新聞「北関東新聞」が激動する。かつて、地方紙記者だった横山秀夫の原作を、原田眞人監督がリアリスティックに描いている。この原作は、すでにNHKでドラマ化され、高い評価を得た。その原作を映画化することになったのは、東映で「半落ち」が作られた経緯があるからだろう。「突入せよ!浅間山荘事件」で、社会派ドラマの優れた描き手であることを証明した原田監督は、こんかいの映画化では、手持ちカメラを多用して臨場感を醸し出すのに成功している。過去の成功体験から一... ...続きを見る

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2008/07/14 20:00
インディー・ジョーンズ クリスタルスカルの王国
インディー・ジョーンズ クリスタルスカルの王国 スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスがとうとう製作に踏み切ったインディーシリーズの新作。何度も浮上しては消えていったいくつかの企画・脚本・・・死屍累々のアイデアを乗り越えて、クランクインしたのですから、ファンとしては期待します。冒頭、若者たちの乗った車と軍事車両とのレースで幕が開き、観客はすぐに、ロスアラモス「原爆実験地」に導かれます。これは優れた導入だ。製作者が、原爆をどう考えているのかはわかりませんが、実験の余波で、インディーが吹き飛ばされるのです。世界がまっぷたつに切... ...続きを見る

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2008/07/06 07:56
ぐるりのこと
ぐるりのこと 世間では、働くということを、勤勉に勤め先に通い、ひと並みの、またはそれ以上の給与や賞与を得ることだと考えられている。アルバイトをしながら、絵を描く、作曲する、作詞する、執筆する、なんかは認めてもらえないことが多い。しかし、既存の考え方に違和感を持ち、自分なりの生き方を模索していく人たちも僅かながらいるだろう。橋口亮輔監督作品「ぐるりのこと」には、柔らかに生きていく男と、その妻の姿が描かれている。この作品は、起承転結が明らかな娯楽作品とは決別し、監督自らの人生への省察が展開と台詞に籠められている。... ...続きを見る

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2008/06/28 17:41
イースタン・プロミス
イースタン・プロミス わかりやす過ぎる”クロネンバーグ映画”という新聞の映画評に誘われて、映画館へ。ハリウッド版「リング」で絶叫女優を演じていたナオミ・ワッツが、この作品ではずいぶん魅力的な女性を演じています。物語の舞台はロンドンですが、なんだか異国のよう。多国籍の人々が暮らすロンドンの奥深くに潜むロシア・マフィア。ボスの子供を宿した14歳の娼婦が逃げ出して薬局の店先で破水。運ばれた病院で担当となった看護師(ナオミ・ワッツ)は、つきあっていた黒人医師の子供を流産して、別れたという設定。母体は死亡するが、赤ちゃんは... ...続きを見る

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2008/06/20 08:39
相棒
相棒 長きにわたって作られ続けてきた”刑事ドラマ”。ひたすら真面目な”七人の刑事”に始まり、”太陽にほえろ”から、”あぶない刑事”。奇才三谷幸喜作・日本版刑事コロンボ”古畑任三郎”。そして、今回の映画化は「相棒」。主演のキャラクターを歴史的に見回すと、真面目軍団→世代葛藤型・ジーパン刑事→おふざけ・ギャグ刑事→天才型刑事、となるでしょうか。”名探偵コナン”も、当然、天才型です。藤田まことさんの人情型も姿を消し、今や、天才刑事型ドラマしか生き残っていないと言えましょう。さて、映画「相棒」は、ドラマの... ...続きを見る

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2008/06/20 08:04
マジックアワー
マジックアワー 三谷幸喜監督、必死のマスコミ露出の中、劇場へ。冒頭から監督好みの”50年代ハリウッド”調へ。架空の港町で起きる愛人をめぐってのギャング・ボスと酒場・支配人との駆け引きが始まって・・・と、これが長い。台詞も多い。もう少し端的に、ズバリと描けなかったのでしょうか。そんな危惧が吹っ飛ぶのが、佐藤浩市演じる売れない役者の登場から。好かれているのは撮影現場のスタッフのみ。端役を演じて苦節の日々。そこへ舞い込む「主役」のお仕事。とたんに巻き込まれるボスとの駆け引き。この作品の白眉は、なんといっても、ボス... ...続きを見る

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2008/06/15 11:19
アフタースクール
アフタースクール 精妙に時間をずらせながら、登場人物たちの相互関係を意外性で描きぬいた傑作「運命じゃない人」。シナリオを読んで思わず「天才だ!」と心で叫んでしまった私は、内田けんじ監督の新作「アフター・スクール」に、ちょっと危惧を抱いていました。「外れてるのかなア」「いや、きっと今度も傑作だんべ」・・・迷いながらも劇場へ。ファースト・シーン・・・なんと、ここから観客は騙されていました!なーるほど、こうなってるのか!途中、何度も感心し、読めなかった自分が阿呆のように思えます。内田ワールドの真骨頂は、登場人物にいくつ... ...続きを見る

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2008/06/04 14:26
光州 5.18
光州 5.18 近年、韓国映画は、なじみの薄い歴史的事実を日本人に教えてくれた。「シルミド」では、対北朝鮮特殊要員の悲劇を。今回の作品の背景は、第二次世界大戦後の朝鮮半島の激変と深く関わっている。日本に軍事支配されていた朝鮮半島。日本の敗北で開放されたものの、アメリカと中国・ソ連の冷戦の最中、朝鮮半島には再び戦争が起きた。優勢だったアメリカ・韓国軍は北朝鮮軍に押し戻されて、今のように朝鮮半島は分断された。韓国には、軍事政権が誕生し、北朝鮮の共産主義と厳しく対立。アメリカにとって、韓国の軍事政権は都合がよかったの... ...続きを見る

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2008/05/24 05:54
フィクサー
フィクサー トニー・ギルロイ監督のオリジナル脚本による、現代アメリカの暗部を描く作品。ハリウッド映画にはおなじみの法律事務所。非情で有能な弁護士たちが、破格の報酬を得てクロをシロにしてしまう歪んだ世界。そこで働く主人公(ジョージ・クルーニー)の設定が個性的で面白い。バツイチ。ギャンブル狂。本業の他に金を稼ごうとして始めたレストランは多額の借金を残しただけで閉店。44歳で破産寸前だ。映画の冒頭、同じ裏家業を長年勤めてきた同僚弁護士(トム・ウイルキンソン)の意味不明な電話が長々と続くが、それは後から謎が解ける仕... ...続きを見る

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2008/05/19 15:17
隠し砦の三悪人
隠し砦の三悪人 かつて、西部劇のダイナミックな面白さを時代劇に取り入れようとした黒澤明監督。「七人の侍」に代表される黒澤時代劇の一本が「隠し砦の三悪人」。戦国時代、互いに領地を接した三国間の争いを舞台にしている。思い切ったフィクションにするために、架空の地名を作り、想像力フルスロットルで描いている。黒澤版は、三船敏郎演じる主人公の侍が次々と襲いかかる難関を突破するジェットコースター型ストーリーになっている。気の強い姫と金塊を守って同盟国へ入るまでの物語だ。今回のリメイク版で大きく変えてあるのが、姫と二人の若者。... ...続きを見る

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2008/05/19 14:50
ゼア・ウイル・ビー・ブラッド
ゼア・ウイル・ビー・ブラッド 冒頭、荒涼たる土地で、野心に目を光らせた男(ダニエル・デイ・ルイス)が深い縦坑に潜り込み、金鉱石を掘り出している。ダイナマイトで壁面を爆破させ、再び穴に潜り込む途中、梯子を踏み外して底へ叩き付けられる。しかし、金は売れ、男は次に石油を狙う。油井で働く男たちの中に、赤ちゃんがいるが、母親も生まれた経緯も一切わからない。やがて、油井の事故で赤ちゃんの父親は死に、男が引き取る。ここまでの場面に、台詞はほとんどない。ポール・アンダーソン監督は、男と周囲の男たちを力強く描くが、説明は皆無。あるのは映像だけ... ...続きを見る

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2008/05/08 03:55
王妃の紋章
王妃の紋章 素晴らしいセットだ。多大な費用と労力を思う存分注ぎ込んだ豪華絢爛な王宮。唐時代後期、五大十国と呼ばれる時代を背景に、王宮に暮らす王一家の濃密な愛と憎しみをダイナミックに描いている。おそらくシェイクスピア劇を発想の原点にしているだろうが、王と王妃、王妃と義理の息子である皇太子、そして皇太子が愛している医師の娘・・・どの人間関係をとってみても、切れば血が噴き出すような設定にしてある。若い頃野心を燃やし、王となるために政略結婚した男の悲劇も終盤では劇的に描かれる。物語は重陽の節句当日の早朝四時から始ま... ...続きを見る

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2008/04/26 05:11

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